このティソの時計で、どれだけの人が時計の世界に足を踏み入れたことでしょう
少し前に、ティソはル・ロックルのダークブルーバージョンを発表し、長年のコレクションに新たなカラーを加えました。 従来のブラックダイヤルよりも鮮やかなディープブルーは、「ル・ロックル」のカラーバリエーションの隙間を埋めるモデルです。 アフォーダブルウォッチの “リーダー “として、初めて腕時計を購入する際、多くの人が最初に選ぶのがこの時計なのではないでしょうか。 私のようにル・ロックルから始まり、どんどん時計の世界にのめり込んでいった人がどれだけいることか。
ル・ロックルが多くの方にとって初めての機械式時計となった理由は、そのリーズナブルな価格設定にあると思います。 スチールバンドモデルで4800円という現在の価格、さらに割引もあり、初めてスイスの機械式時計を買おうという多くの人の予算の範囲内で、とてもお買い得な価格設定になっています。 現在、1,000ドルの機械式時計市場は、国内および日本ブランドの中・低価格モデルが大半を占め、2,000～3,000ドルの市場は、スマートウェアラブル端末が中心となっています。 ル・ロックルの価格は、この価格帯では破格です。 やはり、本物のスイス製機械式時計は、日本のブランドやスマートウォッチよりも「上級者向け」であり、落ち着いた「立派な」ものであることがわかります。
もし価格だけを考えるなら、ル・ロックルはスイスの機械式時計としてはベストプライスではないでしょう。 同じくスウォッチ・グループの一員であるシトロエンも、コストパフォーマンスの高い製品を数多く揃えています。 しかし、そこにブランドの影響力を加味すれば、ティソは手頃な価格の時計カテゴリーにおいて、間違いなくスイスを代表するブランドといえるでしょう。 ティソは、市場を見事にカバーしており、公式サイトから直接購入注文ができる数少ないブランドです。 中国の一級都市から県レベルまで、デパートでティソを見つけるのは簡単です。 さらに、ティソの広報・宣伝への投資は、同クラスのどのブランドとも比べものにならないほど大きなものです。
価格やブランドの影響力に加え、「ル・ロックル」の成功は、時計の優れたデザインにも起因しています。フォーマルなスタイルは時代を超えたクラシックであり、ローマ数字に柳の針とパリの爪模様の組み合わせは、文字盤の細部を豊かにしています。 ル・ロックルに採用された直径39.3mmは、多くの人の美意識や着用習慣に沿った、フォーマルウォッチとして「正しい」サイズでもあるのです。
大径が主流になりつつある現在、38mm以下の時計は「小径」、40mm以上の時計はスポーティなスタイルやコンプリケーションを搭載したモデルに適していると分類されています。 39mmは、エレガントなスタイルの大型3針時計に最適です。 なお、ル・ロックルのストラップインターフェースは19mmで、一般に市販されている20mmのストラップとは異なります。 サードパーティ製のストラップに変更する必要がある場合、選択肢はそれほど豊富ではありません。
現在ル・ロックルに搭載されているムーブメントは、長年愛用されたETA2824-2に代わり、POWERMATIC 80.111が採用されています。 新ムーブメントの最大の特徴は、旧モデルに比べてパワーリザーブが38時間から80時間にアップグレードされたことで、ロングパワーによる使用感の向上は明らかです。 ティソがこのムーブメントを導入したのは2013年のことですが、当初はオートオルロジュリーなどのモデルにしか搭載されておらず、ル・ロックルにまで拡大されたのは2017年のことでした。 最初のル・ロックルは2015年に購入したもので、やはりムーブメントはETA 2824-2が搭載されていました。 現在のシルバーカラーのローターとは異なり、ティソはETA 2824-2ムーブメントにイエローローローターを採用しており、ローターで旧モデルと新モデルを見分けるのは簡単です。
POWERMATIC 80ムーブメントは、ダイナミックリザーブタイムを延長するために、運動エネルギーの消費を抑えるという方法を選びました。 ETA 2824-2の4Hzから3Hzに周波数を下げ（つまり毎時28,800振動から毎時21,600振動）、最も明らかな変化は秒針が「滑らかに」動かないことで、この違いは携帯電話でその過程をスローモーションで録画するとより顕著になります。
キャリバーPOWERMATIC 80.111で最も議論を呼んだのは、複合脱進機、つまりこのフォーラムでいうところの「プラスチック部品」の使用です。 実際、複合脱進機への変更は、コスト面だけでなく、重量や潤滑の面でも一定の利点があるため、同ブランドでは、この新しい脱進機が金属製脱進機と同等の耐久性を持つかどうかは未知数であるという。 価格を考えれば、これらのトレードオフは理にかなっています。結局のところ、エントリーレベルの製品に「何のために自転車が必要なのか」ということなのです。
クラシックなデザイン、リーズナブルな価格設定、ブランドの影響力など、ティソのル・ロックルはまさにファーストウォッチにふさわしい時計といえるでしょう。 しかし、「質素から贅沢になるのは簡単だが、贅沢から質素になるのは難しい」という言葉があるように、私の手持ちの時計はどんどん増えていき、今では私の時計箱に静かに眠って「ダスター」の役割を担っているのです。 生まれて初めて手にした機械式時計として、この時計を見るたびにさまざまな思い出がよみがえります。
タグ・ホイヤー カレラ イヤー・オブ・ザ・タイガー 限定モデル
昨年末、タグホイヤーは2022年の旧正月である寅年を迎えるにあたり、「カレラ CARRERAシリーズ 虎の年」の限定モデルを発表しました。 寅年の限定モデルということで、時計ブランドが中国限定モデルで好んで使う赤いダイヤルは使わず、青い虎模様のダイヤルを選び、それでもなかなか面白いので、今日はこの寅年の特別モデルの詳細をお伝えします。
動作中の時計
そんな寅年の時計になぜ青文字盤なのか、私はあまり気にしていなくて、みんな寅年には赤文字盤を作っているのに、彼とユリス・ナルダンは青文字盤を使っていて、ちょっと違うし、かなり個性的で斬新だなと思っていたんです。 ある時計職人が、今年は水虎の年だと言って、簡単な紹介をしたのは、コメントの中だけだった。
ベースは新型カレラデイデイトモデルなので、スチールケースも現代のメンズウォッチのプライムサイズである41mmで、カレラの3針39mmモデルよりもさまざまな手首サイズに対応する。 また、ケースは細かいブラッシングとポリッシュエッジの両方で仕上げられています。
反対側には、金メッキではないポリッシュ仕上げのローズゴールド製18K5Nリューズが装備され、上部にはタグ・ホイヤーの紋章が刻まれており、時計全体が100m防水を備えているので日常使いに最適です。
文字盤は、濃いブルーのプレートと少し薄めのブルーのストライプを組み合わせて、タイガーストライプのような効果を出しています。 タイガーストライプは派手ですが、全体の視覚効果はやはりタグ・ホイヤーが雑さを見せずにやってくれたので、とてもすっきりしています。 3時位置にデイデイト表示窓を備えています。
ライトブルーのタイガーストライプは、ブルーPVDコーティングされたメタル製で、水平方向にブラッシング層があり、プレート下部にはペイントのテクスチャーが施されているため、わずかにライチスキン効果があることに注目してください。 12時位置のタグ・ホイヤーロゴを含む、アワーマーカー、3針、曜日・日付表示窓は、すべて18Kピンクゴールドでコーティングされています。 タイガーストライプの効果も、アワーマーカーや針窓のカットアウト面も、タグ・ホイヤーのこだわりが文字盤に表れています。
時計を裏返すと、透明なケースバックにブルーとブラックのタイガーモチーフがあしらわれています。しかし、タグ・ホイヤーが採用したタイガーモチーフについては、タイガーが伝統文化の重要な一部であることから、邪気を払う、学問から帰る、また空腹のタイガーの意味など、複数の意味を持つという論争が起こっています。 何が欲しいのか、何が好きなのかは、自分次第だと思います。 この時計には、完全に巻き上げた状態で38時間のパワーリザーブを実現するキャリバー5自動巻きムーブメントが搭載されています。 タグ・ホイヤーのムーブメントはあらゆる点で非常に優秀ですが、38時間というパワーリザーブは、今日一般的に週末用の時計としてはやや少なめです。
この時計には、2本のゴールドのステッチが入ったブルーのカーフスキン・ストラップとスチール製のフォールディング・クラスプが付属しています。
結論：今年の寅年の時計はどれも非常に優れているが、このタグ・ホイヤーのブルーにローズゴールドをあしらったモデルは、音色が非常に表情豊かで、赤盤の寅年の時計の中でも際立っている。
ロングドライブ自社製ムーブメント搭載の新モデル
現代社会の発展に伴い、より長いパワーリザーブを持つ機械式時計への需要が高まっています。 現在、機械式時計のパワーリザーブは当初の30～40時間から70～80時間となり、ブランドによっては最大120時間（5日間）のパワーリザーブを持つ自社製ムーブメントも登場し、より実用的なムーブメントとなりました。
ボーム＆メルシエ リビエラ M0A10616
型番: M0A10616
時計の直径：42mm
ケース厚：10.7mm
ムーブメント：自動巻き
ムーブメント：バウマティック BM13-1975A
ケース素材：ステンレススチール
防水性能：100メートル
コメント：ボーム＆メルシエのレヴェラコレクションは、1970年代に誕生し、現在5代目となるコレクションです。 この時計は、美しいデザインと性能を兼ね備えており、特徴的な山と海のモチーフは文字盤に、ムーブメントの繊細な動きは半透明のブルースモークサファイヤの文字盤から見ることができます。 ボーム＆メルシエのキャリバーBM13-1975Aは120時間のロングパワーリザーブだけでなく、1500ガウスまでの耐磁性、日差-4/+6秒、100m防水を備えています。
オリス PPX400 シリーズ 40077787153
モデル番号：40077787153
直径：39mm
ムーブメント：ORIS 400
ケース素材：チタン
防水性能：100m
ウォッチレビュー：100年以上にわたるパイロットウォッチの歴史を受け継ぐ自社製ムーブメントウォッチPPX400は、39mmのチタンケースを採用し、洗練された外観を実現しています。 ジェット機のエンジンタービンに着想を得たコインプリントのベゼルがケースの硬質なラインを引き立て、自社製ムーブメントORIS 400は最長5日間のパワーリザーブと日差-3/+5秒のクロノメーター認定基準を満たす長寿命なムーブメントです。 このムーブメントは耐磁性も備えており、オリスは自社製ムーブメントORIS400を搭載したすべての時計に10年保証を提供しています。
チュードル パイロットウォッチ M25707B/22-0001
型番：M25707B/22-0001
直径：42mm
ケース厚：12.75mm
ムーブメント：自動巻き
ムーブメント：MT5602
ケース素材：チタン
防水性能：200メートル
ウォッチレビュー：2021年末、TUDORがフランス海軍の特殊フロッグマン部隊「ユーバーコマンドー」と共同開発した、水中での活動に必要なさまざまな技術要件を満たすモデル「パイロットダイブFXD」を発売しました。 モデルM25707B/22-0001は、チタンの一枚板から削り出し、全面ブラッシングとタッチアップを施し、質感を高めています。 60分のレトログラードスケールを備えた両方向回転ベゼルは、水中での連続したセグメントダイビングを容易にします。 ムーブメントは、シリコン製ヒゲゼンマイと無加重ヒゲゼンマイを使用した自動巻きキャリバーMT5602で、日差-4/+6秒のクロノメーター認定を取得しています。 ムーブメントは70時間のパワーリザーブを実現しています。
まとめ：上記3つのおすすめ時計は、いずれも近年の新作で、価格は3万円以下です。 スタイルや素材は大きく異なるが、いずれも独自のムーブメントを搭載し、ロングパワーリザーブを実現している。 ボーム＆メルシエ レベラ M0A10616に搭載されたムーブメントBM13-1975Aは120時間のパワーリザーブ、オリス PPX400も同様で10年保証付き、チューダー パイロットダイブ M25707B/22-0001はその中で唯一のダイビングウォッチで、フランス海軍の蛙男特殊部隊「ユーベルト・コマンドー」で働いていたという背景が、より一層プロフェッショナルにしているのでしょう。 の背景で、よりプロフェッショナルな仕上がりになっています。
単なる共同ブランドモデルではない、スウォッチの新製品が目を引く
先日、スウォッチとオメガが発表した「BIOCERAMIC MoonSwatch」は、海外からも多くの問い合わせがあるほど話題になっています。 しかし、現状では多くの人がこの時計を選ぶことができないでいる。 実際、オメガとの共同ブランドモデル以外にも、スウォッチにはユニークなデザインのものが数多くあります。 1983年に設立されたスイスのブランドであるスウォッチは、創業以来、スタイリッシュで芸術的な時計を数多く発表し、時計界で特別な位置を占めてきました。 本日は、スウォッチが近年発表した新作ウォッチの一部をご紹介します。
スウォッチ・アース・コレクション SB03C101
型番: SB03C101
直径：47mm
ケース厚：11.75mm
ムーブメント：クオーツ
ケース素材：バイオセラミック
防水性能：30m
ウォッチレビュー：BIG BOLD Earthシリーズ スウォッチは2022年、火山岩、渓谷、森林、氷河、砂漠など自然の風景からインスピレーションを得たカラーパレットを用いた新コレクションを発表しました。 注目の「BIOCERAMIC MoonSwatch」同様、「BIOCERAMIC bioceramic」のケースを採用した「BIG BOLD」コレクション。 傷がつきにくいだけでなく、柔らかくて滑らかな肌触りです。 このコレクションは、47mmの大きな直径、コンパスをイメージした針、冒険心をくすぐる秒針が特徴です。 ソリッドカラーの文字盤に白い針が際立ち、ソリッドブラックのマットなシリコンストラップにはダークグレーのプリントが施され、冒険心をくすぐります。
スウォッチ SWATCH X CENTRE POMPIDOU SUOZ344
型番: SUOZ344
直径：41mm
ケース厚：9.85mm
ムーブメント：クオーツ
ケース材質：プラスチック
防水性能：30m
ウォッチレビュー：スウォッチ X ポンピドゥーセンター コレクションは、1985年にポンピドゥーセンターで最初の特別なスウォッチ・アート・ウォッチを発表したことに始まる、アーティスト、キキ・ピカソとの長年のコラボレーションに追加されたものです。 6つのモデルはそれぞれ、このパリのランドマークに描かれた6つの象徴的な絵画に対応しています。 その中には、ファッション、建築、デザインの分野で最も顕著な影響を与えた幾何学的抽象画の創始者に捧げるデザイン「RED, BLUE AND WHITE BY PIET MONDRIAN, THE WATCH」も含まれています。 手、忘れられないものになります。
Swatch Aviation Collection アヴィエーション・コレクション（ブループラネット）
モデル番号：Aviation（ブループラネット）
コメント：スウォッチ・アヴィエーションの新コレクションは、その名の通り、星からインスピレーションを得たものです。 現在、「ホワイトウォーク」「オレンジストーム」「ブループラネット」の3モデルがあります。 ホワイト・ウォーク」は、コレクションのストラップのデザイン要素を残しつつ、直径47mmのクラシックな文字盤にアップデートしています。 文字盤には通常のフルアワーマーカーの代わりに、宇宙打上げまでの「カウントダウンの最後の10秒」を示す「10秒先」を赤色で強調したユニークな設定が施されています。 3時位置に配置されたリューズの横には2つの特殊なタイムプッシャーがあり、赤と青のシリコン製クラスプリングとスウォッチ独自のNASAロゴ入り夜光針がクールなデザインを完成させています。
まとめ：上記のお勧めの3モデルは、いずれも最近コレクションに加わったもので、スウォッチの時計製造哲学にインスパイアされたものです。 そして何より、「BIOCERAMIC MoonSwatch」に対して価格的なアドバンテージがあり、これまでと同様にお求めやすい価格を維持しています。
ラグジュアリーと個性。 これぞ「気まぐれクルーザー」!
時計の世界には、176年の歴史を持つ「蒼き血の貴族」と呼ばれる特別なブランドがありますが、近年、最も大胆でアバンギャルドなブランドといえば、やはりユリス・ナルダンではないでしょうか。 ユリス・ナルダンのアバンギャルドさとは？
ユリス・ナルダン フリークは、「リュウズなし、文字盤なし、針なし」という特徴を持ち、従来の時計に対する認識を覆し、2001年には時計界で初めてシリコン製のフリークウォッチを発表しました。 本日は、Freakコレクションの一つであるFreakCruiserをご紹介します。 (時計型番：2056-131)
FreakCruiserコレクションの主な特徴を踏襲し、フルーテッドウェーブパターンのベゼルや浮遊するイカリ型のムービングブリッジなど、航海のテーマを取り入れた、とてもクールなモデルです。
ケースはピンクゴールド製で、光沢のあるメタリックな輝きを放っています。 ケースの直径は45mmです。
フリークは、6時位置のロック機構を解除し、ベゼルを回転させることで時刻を合わせます。
フリーク・ホイミス」は、ダイヤルを外してムーブメントのブリッジを直接露出させ、カルーセルムーブメントの原理を応用して針の代わりにしています。 カルーセル機構は1時間に1回転し、スケルトナイズされたアンカー型の上部ブリッジが分、下部ブリッジが時間を表示します。
脱進機部分がはっきりと見えます。ユリス・ナルダンでは、2つのシリコン製ガンギ車を介してテンプに動力を伝達する双方向脱進機を採用しており、シリコン素材特有の軽量性、耐磁性、低摩擦性により、摩擦を減らし、ムーブメントに注油する必要がありません。
ムーブメントには、最大7日間のパワーリザーブを誇る手巻きキャリバーUN-205を搭載しています。 ケースバックには波模様が刻まれ、巻き上げのきつさを確認できる窓があり、時間に合わせて時計を巻き上げることができるようになっています。
ブラウンのレザーストラップとピンクゴールドのバックルが付属しています。
結論：FreakCruiserは、海が名前であり、空が限界であるような時計です。 ユリス・ナルダン フリーククルーザーは、シリコンの世界に初めて足を踏み入れたブランドとしてだけでなく、伝統をあえて覆し、新しい世界のルールを再確立するブランドとして、時計界にとって大きな意義を持っています。歴史的遺産や古典的伝統を追求するだけでなく、革新や個性を求めるハイテクな世界において、伝統ある時計製造を推進できるスピリットを備えています。
